【第2号】キャッチボールから学ぶコミュニケーションの極意

大切なものは全て野球から教わった。

 

この記事は、

・コミュニケーション能力を上げたい。

・友人が私の話をわかってくれない。

・私が友人の話を理解できない。

という”悩み”を抱えている3人のために書きました。

 

野球経験

野球の基礎

「野球の基礎はなんですか?」

野球経験者に質問すると、ほとんどの人が”キャッチボール”と答える

私が小学校時代に、地元の野球チームに入部した際も、一番はじめにしたのは、

まさにキャッチボールだった。

野球部の練習の流れを説明しておくと、

1.準備体操

2.ダッシュ

3.キャッチボール

(練習前に、バッティングマシーンで打撃練習をしている場合もある)

全体練習の流れを見ると、キャッチボールというのは、打撃練習、守備練習をする前の

ウォーミングアップという位置付けだ。

キャッチボールで、しっかり肩を作ることで、(肩を動かす)良いボールが投げられるようになる。

野球を知らない人のために説明しておくと、

“キャッチボール”をしないで、速いボールを投げられることはないし、怪我を誘発する。

 

例えば、子供の運動会に親が参加する場合を考えて頂きたい。

普段、体を動かしていない人が、いきなり走って、転ぶことはないだろうか?

転んで怪我をする場合はないだろうか?

私の母親も、学生時代は運動部に所属していたということでウキウキで運動会に参加したが、

ゴール直前で転倒し、腕の骨を折ったことがある。

 

キャッチボールは、怪我をしないように、体を温める”練習”なのだ。

 

野球の原点は、キャッチボールにあり。

 

野球の上手な選手の特徴

小学校:硬式,中学高校:軟式,大学:ソフトボール,社会人:軟式

野球に携わっていると、野球のうまい選手には”ある特徴”があった

それは、「キャッチボールが上手」ということだ。

キャッチボールは、野球の基礎の中の基礎だから、

差が出ないのではないか?と思っている人がいるので補足しておこう。

 

キャッチボールには、まず最低2人の人数が必要だ。

投げ手と受け手がおり、投げ手はボールを投げたあと、受け手に代わり、受け手は、

ボールを受け取ったら投げ手になる。

交互に役割を交換することになるわけだ。

 

あなたはこんな場面を見たことはないだろうか?

相手が取れないところにボールを投げてしまい、遠くにボールが転々と転がっているところを。
(いわゆる暴投。)

ないという人がいれば河川敷で行われている草野球を見て頂きたい。

野球が上手い選手は、キャッチボールで暴投しない。

投げ手

さて、専門的な話になるが、ボールをキャッチしやすい場所というものが存在する。

それは、胸付近(詳細で言えば、アゴから胸あたり)である。

野球経験者であれば、体の正面にボールがくれば、簡単にボールを取る。
(むしろ、キャッチボールで正面のボールを取れないようでは、試合に出場するだけで迷惑かつ危険ということを留意して頂きたい。)

野球がうまい選手は、体の正面かつ胸にボールを投げる。

それは、なぜか?
それは、野球というのは、投げて終わりでなく、その次のプレーがあるからだ

具体的に考えてみよう。

ランナーが2塁にいる。
バッターが外野にボールを打ち、ランナーが本塁を狙う。
このプレーの一連の流れは以下の通りである。

1.外野の選手がボールを取り、ボールを内野の選手に投げる。

2.受け手の内野手は、取ったボールを瞬時にキャッチャーに投げる。

3.キャッチャーはランナーにタッチする。

4.タッチ後、アウトセーフに関わらず、打った打者が2塁にいくのを阻止する。
(場合によっては、タッチでプレーが終わり、場合によっては、キャッチャーから2塁にボールを投げる。)

内野の選手は、受け手→投げ手に、ボールをもらった時点で瞬時に役割が変わる。

野球以外のスポーツでも同じだが、

上手い選手は、常に次にどんなプレーが起きるかを考える

なので、自分が投げるときは、常に自分の投げたいところに投げるのではなく、

相手が取りやすい(次の行動をしやすいところに)に投げるのだ。

次のプレーを常に予測して上手い選手の仲間入りしよう。

 

受け手

受け手は、ただ取れば良いということでは決してない。

投げ手で書いたように、どこでボールを捕球することができるかで

次のプレーにスムーズに移行できるかが変わってくる。

 

野球が上手い選手は、どんなボールでも、自ら動いて、体の正面で捕球するために
努めているのだ。
(詳細には、バックホームまでの中継プレーをする際は、体の正面ではなく、体の真横で取ることが一番次のプレーに繋げやすい。)

是非野球選手の試合をYouTubeで見て頂きたい。

試合や練習の動画で、ボールが転々と転がっていくシーンが少ないのは、
実は受け手が上手だからだ

どんなボールにでも、自分の足を動かし、体の正面に入れ、取りやすい位置にしてしまうのだ。

受け手の本職であるキャッチャーが行っている技をご紹介しよう。

それは、ボールを取る際に、ミットの音を鳴らすことだ。(詳細には、ポイントを少しだけずらして捕球すると、パシっと素敵な音色を奏でる。)

簡単にいうと、

どんな遅い(力がない)ボールでも、キャッチャーがボールを捕球する際に、

良い音(良い音がすると、投げ手は自分のボールが調子良いのかな?と思う。)を作ってしまうのだ。

そのために、私は、ミットの音が良いグローブを購入前に調査した。

キャッチングが上手いと他学校の監督に褒められたことは、1度や2度では留まらず、

相手監督から、お昼の時間に

「君のキャッチャー論を教えてくれないか」と懇願されたこともあった。

 

受け手は、投げ手に自信をプレゼントすることができる。

 

以上、投げ手と受け手の話は、ほんの小さな差である。

しかし、ほんの小さな差が私を国体優勝に導いている。

 

受け手次第で投げ手に”自信”をプレゼントできる。

 

野球から学んだエッセンス

以上の私の野球経験から以下の2つを抽出した。

1.投げ手は、自分が投げたいところではなく、取りやすいところに投げる。

2.受け手は、どんな危険球ボールでも、良いボールにする。

 人生経験

さあ、これを踏まえて私の人生では、どうだったのか?を見ていこう。

投げ手は、自分が投げたいところではなく、取りやすいところに投げる。

伝えるのでなく、伝わる

私の話を周りの人がわかってくれないと嘆く人には”ある共通点”がある。

それは、自分自身に”非”はないと思い込んでいることだ

自分が話していることが100%”伝わっている”のに、相手が理解してくれないという認識だ

不思議なことに、私の話の中身が”伝わっていない”かもしれないと考えない。

むしろ、相手のせいにしてしまう。

以下のパターンが考えられる。

1.相手は私と同じ経験をしたことないから分かるわけがない。  

2.相手の頭が単純に悪いのでついてこれていない。

あなたは”伝えている”だけで、相手に”伝わっていない”ことに気づいて欲しい。

ここでのポイントは、

自分が伝えているかどうではなく、相手に伝わっているかどうかだ

伝言ゲームというものを1度はやったことあるだろうか?

はじめに発した言葉が、最後まで正しい言葉で伝わっているということはない。
(人が増えるごとに難易度が難しくなる。この伝言ゲームと同じで噂話は大抵事実と違うことに気づいてほしい。)

それほど、相手に伝わるというのは難しいのだ。

相手が理解しているかどうか確認せずに、”伝えた”と満足していないだろうか?

あなたは、目の前の人にきちんとボールを投げておらず、

三時の方向に大暴投しているかもしれない。

伝わったものが全てなのだ

 

背中を押す

あなたにはこんな経験はないだろうか?

寝ようといたときに、友人から電話が来て、出てみると、

1.恋人、友人の愚痴

2.バイト先、会社の愚痴

終わってみると、2,3時間も話してしてしまったという経験。

相談者の話を聞いた挙句、自分の意見を言って見たら、相談者と喧嘩してしまったという経験はないだろうか?

こうやって貴重な時間を割いて私のブログを読んで頂いているのだから、正直に告白するが、

以前の私がこの”厄介者“だったのだ。

私が”もの足りない”,”口が寂しい”と思えば、すぐさま電話をかける。

特に話題などなかったが、友人やバイト先の先輩の愚痴をして
満足していた。
(もちろん、自分が悪口,愚痴を言っているという自覚は一切なかった。)

このような人は、あなたの意見など全く求めていない。

正しくは、”私の意見に賛成のみ”受付中といったところであろうか?

「この手の人の話は、共感が重要だから、話をうんうん聞き流して入ればいい」

という人の話を鵜呑みにするのは危険だ。

なぜなら、

「うんうん」と話を聞いているときはいいのだが、

「あなたはどう思う?」と言われて、話を振られた際に困惑するだろう。

相手の話をきちんと聞いていないことが、丸わかりな”自分の正直な意見”を言って
しまいゲームオーバーである。
(私はこんなに真剣に悩んでいるのに、なんでそんな呑気なの?もっと真剣に聞いてよ。しかも、その意見なに?意味わかんない。この人は私のことわかってくれる人ではない。)

この際の「あなたはどう思う?」というのは、

“私に賛成な理由を教えてくれない?”という意味なのだ。

 

ここで、あなたは、自分の意見を言わないなんて間違っている。と思っているかもしれない。

あなたは、ふと自分を肯定してほしいときはないだろうか?

私にはあると断言する。

無条件で私が今していることは間違っていないんだよって言ってほしいことが。

電話をかけて来てくれた友人は、あなたを選んだ。

友人の中で、あなたが選ばれた。

あなたを信頼してくれている。

なぜだって?

嫌いな人に相談する人はいないものだからだ

 

私は、自分の本音を相手にぶちまけて傷つけることは絶対にしない。

ここからは、私がしていることをご紹介しよう。

1.相手の話を真剣に拝聴すること。

2.相手に話を質問してどんどん引き出してあげること。

3.以上を踏まえて、悩みを解決させるために知恵を絞り1つだけ提案すること。

ポイントは、相手の話を真摯に聞き、相手が次の1歩を踏み出すために、

私ができることを考えることだ

 

相談者は”何かしら”悩みを抱えている。

相談の返事が、あなたが考える”正論”だとすれば息苦しいな。

私は、相手に正論をプレゼントするときには、たった1つの条件がある。

最低1%の愛を込めること

 

相手のことを考えて、”正論”よりも、相手の悩みという壁を乗り越える1歩を私は心から提供したい。

 

 

以上の文章を読み、

あなたが

「私に来る相談には自分の思っていることを言うんだ」と思っていても何ら否定すらつもりはないし、是非引き続き続けていってもらいたい。

 

 

 

受け手は、どんな危険球でも、良いボールにする。

聞き手に与えられた果実

聞き手には、実は素敵な特権がある。

1.口出しせずに聞くだけで相手はメロメロになる。

2.質問をして、色々引き出して自分の人生に役立てる。

3.相手の悩みに対して1つ提案をし、幸せになってもらう。

私は、相手の話を拝聴する際に、必ずメモをとる。

理由は、相手の話には、ダイヤモンドが眠っていると思っているからだ。

セミナーに参加すると、隣の人の3倍以上メモを取るので、隣の人に

あとで必ず声をかけられる。

そこから話が盛り上がって友人になったことも数多くある。

そして、自分以外は、全員師匠だと本気だと思っている

私が成長するタネは、相手の話に眠っているのだ。

 

この姿勢を見て、

相手は、”私のために本気になってくれている”と感じる。

私に意見を求められれば、他の人が言わないであろうことを言う。

周りの人が言いそうなことは言わない。
(周りの人が言いそうなことは、周りの人に言ってもらう。)

私は相手の期待を1%でも超えようと常に考えている。

そうすれば幸せになってくれると本気で信じている。

どのように解釈するか

相手がどんな危険球を投げてこようが、

こちらがそれをストライクにしてしまえばいい。

なぜならば、解釈は無限大だからだ。

例えば、

「友人から夜な夜な相談電話が来てうざい。もっと自分の時間が欲しいから縁を切ってもいいでしょうか?」という相談には

「あなたに背中を押して欲しいのでしょう。他の誰でもないあなたに。あなたには、その友人の悩みを解決することができる力を持っているのに、なぜ力を出さないの?

と返答する。

例えば、

私が、「その服似合っていないね」と言われたとしよう。

私は、「なるほど、自分では似合っていると思っていたが、周りにはそのように思われたのか。では、他の人にも聞いてみよう。似合う服の系統がわかれば、今後コーディネートが楽しくなるぞ」と感じる。

 

人生は非常に面白い。

同じ1つの事実なので、

1.ポジティブに解釈して、この瞬間から1歩踏み出す人

2.ネガティブに解釈して、チャレンジしない自分を正当化する人

以上は例であるが、無数の解釈がある。

日曜日に、お昼まで寝ていて、

1.昼まで寝てしまった・・・。午前中無駄にした・・・。

2.昼まで寝てしまった・・・。熟睡できた。

どちらの人が”幸せ感”や”充実感”を感じているだろうか?

 

私の最近の例では、

「古山さんすごいですね。もし呆れたり、開き直っているわけではなくて本気でそう思っているのであれば、あなたは大きくなれますね」
と高校3年生に褒められてしまった。

皮肉交じりのメールではあったが、そんな小さいことで気分が波打つ人ではない。

それどころか、高校3年生に26歳が褒められてしまった。

これはネタになると解釈して、テンションが上がってしまったんだ。

笑っちゃうでしょ?

 

どんなネガティブもポジティブに解釈する自信がある。

どんな危険球でも、あなたが体を動かして正面でボールをとってあげよう

 

最後に

ここまでお付き合い頂いている人は、優しい人だろう。

知らず知らずのうちに、あなたは相談を受けていると思う。

どんなに小さい相談だとしても、悩みを抱えている当人からすれば一大事で最優先解決事項だ

あなたは、その悩みを解決という出口に導ける力を持っている

他の誰でもない”あなた”を選んで相談してくれるわけだから、思う存分

相手を出口までサポートして欲しい。

コミュニケーションというものは、”話し手”と”聞き手”で成り立っている。

話し手は、相手に伝えるようにではなく、伝わるように話す。

聞き手は、どんな内容でも受けてとめてあげる

 

話し手は、常に聞き手になるし、逆も然り。

 

話し手が下手だったら、聞き手のあなたがどんなボールも受け止めてあげよう。

聞き手が下手だったら、話し手のあなたが取りやすいボールを投げていこう。

 

コミュニケーション向上のヒントは

“キャッチボール”にあり。

 

1度だけでなく、2度3度読み返して頂き、

この記事を叩き台にし、あなたの人生が好転するきっかけになれば幸いです。

今回は以上です。

最後までお付き合い頂きありがとうございました。

 

 

 

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古山有則

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古山有則 koyama akinori

*作家 *軟式野球国体優勝経験ありメンタルトレーナー

*1万冊読了済み読書家

*月5000PVブロガー

「今のために、今までがある」 人生経験、読書経験の集大成を発信中。

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