私の目の前にお金を落としてくれた君へ

私の目の前にお金を落としてくれた君へ

東京地方裁判所に傍聴に行った帰りの常磐線。

座りながら読書をしていた私は、

目の前に、千円札おそらく7~8枚が折り曲がっている落ちていることに気づいた。

 

「えっ?」

 

落ちているお金付近に、後ろを向きながらスマホを夢中になっている君がいた。

 

ゆっくり周りを見回してみると、

近くにいる人は皆気づいていたと思う。

 

スマホを見ながら、落ちているお金をチラリと見ている。

1人ではなく、向かいに座っている4人だ。

 

周りにバレないように、さりげなく。

私も、その1人だ。

 

私は、「これは試されているな。」と思った

 

と思い、次の北千住の駅に止まった瞬間、

席を立ち、落ちているお金をとった。

 

周りの人のことを一切見ていなかったが、

「え?こいつお金を取りやがった」

「盗むの?」

「先の取ればよかった」

という心の声が聞こえてきた。

 

以前の私も、同様のことを考えていたはずだから。

ただ、見ているだけの傍観者になりたくなかった。

 

後ろを向いている君に、

「すいません、このお金…落ちてましたけど…」というと、

君は、ポケットに手を入れ、

「あれ…ない…。ありがとうございます。本当にありがとうございます。」

と、パニックになりながら、少し大きめの声でそう言った。

 

恥ずかしがったのか、北千住で電車を降り、

頭を深々下げていた。

 

声をかけて、もしその人が落としたお金ではなかったら、駅員さんに届ければいいだけの話。

私の前にいた女性は、もっと前に乗ってきたと思う。

なのに、全く誰も声をかけなかった。

 

この話を周りの人にすると、

「私なら、絶対に、拾って渡すよ」と豪語される。

しかし、果たして、豪語する人が

私と同じような現場に出くわしたら、行動することができるだろうか。

 

少なくても、落ちているお金に気づいていた人は

その車両に10人はいたはず。

 

以前の私であれば、

・見て見ぬ振りをする

・それだけでなく、お金が電車の中に落ちているとSNSに投稿する(文字のみ)

をしていた。

 

「みんなが見ているから」

「泥棒と一瞬でも思われたくないから」

「お金を拾って、お金を落とした人に話かけるのが恥ずかしいから」

「お金を落とした人に話しかけて間違っていたら、恥ずかしいから」

このようなことを考えていたに違いない。

 

私は、お金を落としたかもしれない君に、ただ確かめただけだ。

シンプル。

 

余計なことを考えると、やらない理由を必死にでっち上げてしまう。

シンプルに考えた。

 

その人に、笑顔を見たとき、

私は、安心した。

実は、この世界は愛は溢れている。

 

自分が誠実に接していけば、うまくいくようになっているんだ。

 

私の目の前にお金を落としてくれた君、本当にありがとう。

 

いつもあなたに支えられています。

…古山有則

 

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以上です。

古山有則

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古山有則 koyama akinori

*作家 *軟式野球国体優勝経験ありメンタルトレーナー

*1万冊読了済み読書家

*月5000PVブロガー

「今のために、今までがある」 人生経験、読書経験の集大成を発信中。

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