穴の空いたスーツ30日連続チャレンジで「自分の弱くなるとき」を学んだ

穴の空いたスーツ30日連続チャレンジで「自分の弱くなるとき」を学んだ

もしも、私が本を書いていく。と決めていなかったら、やらなかったことがある。

会社をやめようと決断し、退職するまでの1ヶ月間、

おしりに少し穴が空いているスーツを着て、誰かに気づかれるか?を実験してみたのだ。

少し見れば、おそらく気付くであろう。

いや、そもそも、

同じスーツを1ヶ月間も続けて着続けるというのは、

「また同じスーツじゃないか?」

と言われてもおかしくない。

ということで、私だけの将来のネタを作りにいった。

 

結果、誰にも気づかれなかった。

正直、悲しくなった。

もちろん、私の都合で会社を退職するから、周りは冷たい。

私のやめる分の仕事を、他の人がやることになるから、当然ながら歓迎されるわけがない。

しかしどうだろうか?

一声ぐらい

「お前、同じスーツ着るのやめろ」

と言われてもよかったんじゃないか。

そう思うんだ。

もちろん、私は、仕事は全然できなかった。

でも、それなりに、たくさんイジられてきたし、飲み会でも、飲めないなりに飲んだ。

「仕事やめてからどうするの?」

こういう言葉をかけてきてくれた人はいるが、

スーツについて言ってきてくれた人は一人もいなかった。

 

退職する日には、

「おいおい、いいのか?ここで声をかけられなかったら、本当に本のネタになってしまうぞ?

いいのか?

あと1時間しかないぞ?

あと30分しかないぞ。

いいんですか…」

会社をでた私は、誰か追ってきてくれないか後ろを何度も振り返った。

「まだチャンスあるよ?」

ようやく、気づいた。

 

私は、誰かに「気づいて欲しかった」んだと。

かまってちゃんというのであろうか。

 

仕事ができず、たくさん怒られてきたが、

怒られなくなると、無性に寂しくなった。

 

怒られ慣れているというのも関係しているが、最後の1ヶ月は

「怒って欲しかった」んだ。

やめると周りに知れ渡った瞬間、

「うわっ」

という白い目でみられた。

 

「あいつとは話さない方がいい」

と、もしかしたら広まっていたのかもしれない。

当然、今後、会社をさるから、情報等が私に広まることを避けたんだと思う。

会社としては当然の対応だ。

 

ただ、気にして欲しかった。

一緒にノルマで向き合ってきた仲間じゃないのか?

一緒に夜食を食べた仲間じゃないのか?

私にはやっぱり人が集まらないなあ。

誕生パーティーなどやった試しもないし、多くのイベントの中心にいた試しはない。

苦手。

でも、小さな憧れではある。

 

でも今ならわかる。

私が弱くなる時は、承認欲求が高まっている時だ

SNSをみて、

「いいなあ」と思っている時は、弱くなっている。

今、認められたがっている。

そう気付くと、今、自分が弱くなっているということがわかるようになった。

 

きっと、スーツ1ヶ月チャレンジが教えてくれたんだ。

自分がどんな時に、弱くなるかを気づくために必要不可欠だった。

そう思うようにしている。

今、こうやって、一人で、黙々ブログを書いたり、本を読んだり、筋トレをしたり…

しているときは、強い。

自分軸で生きれているなと感じることができる。

 

自分が今、強い状態なのか弱い状態なのか?を把握できている人はどのくらいいるのだろう。

自己分析できれば、こちらのものである。

もしも、自分がどんな時に

強くなって、どんな時に、弱くなるか知らない人がいたら、ノートを広げて、書き出してみよう。

見つけることができれば、自分の人生がガラリと明るくなる。

弱いときの対処ができるからだ。

 

今まで、弱くなり消耗していた自分とはおさらばだ。

だって、弱くなる時を知っていれば、

事前に対処することができるんだから。

 

弱い自分と向き合うことができたから、今、前をむくことができている。

弱い自分を隠していたときもあったが、

それではだめだ。

 

弱い自分にどうなったらなるか気づいてから人生変わった。

今は、連絡はほとんど来ないし、

今連絡とっている人は、好きな人ばかりだ。

馴れ合う関係ではなく、毎日、自分を磨いて生きている。

 

万人ウケを狙う人生には、終止符を打とう。

変わりたいんだろ?

いつか、変わりたいと思っているんだろ。

私自身、「いつか変わろう」で

変わったことは一度たりとなかった。

「明日からダイエットしよう」

と先延ばしにしたものが達成することはないと思う。

今後も。

「明日ではなく、今から」

明日にしたものは、基本的に達成する覚悟がないものだ。

いつだって、始めるのは今日から。

 

スーツ30日チャレンジで、私の人生は確実に好転した。

いや、好転させてしまったのだ。

みんなに指摘されなくてよかった。

怒られなくてよかった。

 

実は、みんな、私のために、無視してくれていたんだね。

愛のある無視。

学ばせて頂きました。

 

今回は以上です。

 

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古山有則

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古山有則 koyama akinori

*作家 *軟式野球国体優勝経験ありメンタルトレーナー

*1万冊読了済み読書家

*月5000PVブロガー

「今のために、今までがある」 人生経験、読書経験の集大成を発信中。

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