「運が悪い」
ずっとそう思って生きてきた。
じゃんけんで掃除当番を決めるとき、負けることが多かった。
一方、私の仲の良い人は
運がよかった。
「運が悪い」
これは直すことなんてできないと思っていた。
が、すっかり完治したんだ。
「運がよくなりたい」
私は、気づいたら、そうやってぼやいていた。
師匠は、
「日本に生まれているんだ。それだけで、運がいい」と言う。
確かにそうかもしれない。
私が世の中のこと、あまり詳しくないが、日本にいれば、食べ物に困ることはない。
流れ弾が当たると言うことは、まずない。
「そうですね」
とモゴモゴした声で答える。
すると、師匠は、こうやって教えてくれた。
「幸運も不運も、誰でも同じだけ降りかかっているよ。
ただ、君自身が、幸運と不運の記憶をどちらの記憶を脳みそに多く記憶しているか。
そこがポイントなんだ。
君は、じゃんけんに負けてばかりと言っているけど、
昨日私としたじゃんけんは、君が勝っているよな？
君は、けっして、じゃんけんに弱い訳ではないんだ。
過去を思い返して見ると、
じゃんけんの「勝ち」と「負け」はだいたい均等になっているはずだ。
もちろん、これはじゃんけんに限った話ではないよ。
自分が不運だなと思った回数と同じだけ、幸運なことが起きている。
しかし、
君の脳みその中には「幸運」よりも「不運」の記憶が多く記憶されている。
だったら、どうする？(笑)
「不運」よりも「幸運」だなと思う記憶の量を増やせばいいんだよ。
ノートを開いてごらん。
ノートに、今まで「運がよかった」と思うことをどんな小さなことでもいいから
書き出して見るんだ。
ガリガリ君のアイス食べたら、あたりだったとかね(笑)
どんな小さなことでもいい。
ポイントは、記憶の量なんだ。
ついつい、不運の記憶の量が多くなってしまうと、
『私は不運なんだ』
と思い込んでしまい、チャレンジすることもしなくなるからね。
『私は幸運だ』
と思っていたら、進んでチャレンジするよな？
君がこれから、飛躍する人生を歩もうと思ったら、チャレンジ数を多くしなさい。
だから、手順はこうだ。
1.自分を幸運だと思い込む
2.幸運だったら、どう行動するか考えて、行動してみる。
たったこれだけで、チャンスを手に入れることができるよ。」
心が痛かった。
私は自分のことを運が悪いと思い込んでいたから、
失敗を極端に恐れていた。
行動していた時も、もしかしたら、無意識に控えめになっていたかもしれない。
ノートに、
自分が幸運だと思うことを書き出してみた。
小さなことから大きなことまで、
ノートは１ページどころか３ページまで突入していた。
「今日、散歩中に美女をみれたことも幸運」
書いてて、あ、これ書いていること、書けていることが
幸せなんじゃないかと思った。
今後、私は不安になったら、このページを開くと思う。
開いたら、一瞬で、幸せを感じることができると思うんだ。
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