背伸びする文章を書くのはやめよう。
学生時代の私は、言葉をうまく使うことができず、苦しめられていた。
大学院時代、論文をみて頂いた指導教授の方にも
『日本語をきちんと使いなさい』と口酸っぱく指導され続けた。
自分自身は、きちんと使っているつもりでも、周りの評価は常に厳しかった。
学生の頃は、苦しみながらも何とか乗り切ることができたが、社会人になるとそうもいかない。
お客様情報等を、毎日日報等として提出することが義務になっていたため、毎日のように苦しめられた。
また、報連相は社会人のマナーとして徹底されたが、
上司は毎回のように
『お前の言っていることは支離滅裂だ。誰かのチェックしてもらって報告しろ』と指摘された。
当然のように私は、日本語すらまともに使えない人というレッテルを貼られた。
今なら原因がわかる。
それは『背伸びしよう』としていたからだ。
自分では使いこなせない言葉を文章には無理矢理盛り込んでいた。
自分の書いた文章を上司に、
『この単語の意味わかる?』と言われ、答えることができないほどだった。
私はよく見られたいという思いが強かった。
自分を精一杯大きく見せたかったのである。
自分には扱えない言葉を無理して使用することで、自己主張していたのだ。
背伸びをして文章をやめよう。
今の自分で勝負しよう。
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