「天才」と言っても否定しなかったT先生へ

「天才」と言っても否定しなかったT先生へ

小学校6年生のとき、私は自分のことを本気で”天才”だと思っていた。

何がきっかけだったのかは、全くわからない。

考えられるのは、

・中学受験するため、塾に通っており、テストの成績が良かったこと

・恵まれた体のおかげで、小学5年生で野球チームに入り、すぐに投手を任されたこと

だろう。

 

根拠が全くなかったが、本気で自分のことを「天才」だと思っていたんだ。

この時に私は、

テストで満点をとるたびに、

「天才だから」と言っていた。

ドッチボールで、敵なしだったのも、

「天才だから」と言っていた。

 

小学校の私に日記には、

「天才」という言葉を恥ずかしいほど使っていた。

 

担任のT先生は、そんな私を否定することは一切なかった。

 

私が「天才だもん」と言っても、

「有則は、天才だもんね」と必ず言ってくれた。

 

小学生の私は、本気で自分のことを「天才」に生まれてきたものだと思っていた。

 

そんな天才の話は、中学1年生には一切口にしなくなった。

というのは、

「はっきり自分が天才ではない」ことを知ったからだ。

テストは、全くいい点数取れなかった。

 

27歳になり、

同い年の友人が学校の先生をしている。

もしも仮に私が先生だとしたら、

小学6年生が

「俺、天才です」と言った時に、どんな言葉をかけるだろうか?

T先生のように、

「そうだね、〇〇君は、天才だね」と言えるだろうか?

 

私には、言えないと思う。

 

先生が、小学生の頃、私に天才だと言ってくれたおかげで、

今でも、

私の小学生時代は「天才だった」と思っている。

 

それだけでなく、

本や会話で、「天才」という言葉に出会うと、

T先生のことを思い出し、

自分は、天才の素質があると思う。

 

もしも、あの時、先生に

「君は、天才じゃないよ。天才というのはね〜」

と教えられていたら、今とは違った人生を歩んでいることに違いない。

 

今は、天才ではないと思っているが、

私にも、「天才になれる分野」が必ずあると信じて前を進んでいる。

 

「天才」と言っても否定しなかったT先生

あなたのおかげで、「天才」を味わうことができました。

今後、自分が天才だと思う分野に出会えば、一度天才を経験しているので

一瞬で、気づけます。

本当にありがとうございます。

いつもあなたに支えられています。

…古山有則

 

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いつもあなたに支えられております。

以上です。

古山有則

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古山有則 koyama akinori

*作家 *軟式野球国体優勝経験ありメンタルトレーナー

*1万冊読了済み読書家

*月5000PVブロガー

「今のために、今までがある」 人生経験、読書経験の集大成を発信中。

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