親の本音を気づかせてくれた女性へ
私は「幸運を掴む」というテーマのセミナーに参加した。
最前列の真ん中に座った私は、ふと横に目を向けるとあなたがいた。
セミナーの中で、周りの人と思っていることをシェアする時間があるんだけど、
話が少しだけ逸れ、
「私の息子26歳なんだけど、もしかして同い年じゃない？」となったんだ。
セミナーが終わってからも会話が続いた。
「あなたは若いのに、セミナーに参加して偉いわね。ウチの息子ったら…」
「最近は、会話も少なくなってきてね…。息子が何を考えているか…わからないの。」
私の親も同じようなことを考えているのかもしれない。
ふと思い、怖くなった。
とても素敵な人だったので、私自身ももっともっと話したいと思い、
普段、親に対して思っていることを、打ち明けてみることにした。
「親には心底感謝してます。ただ、大事な人ほど、『ありがとう』と感謝を伝えるのを
疎かにしてしまうんですよね。
感謝しているけど、それが当たり前になってしまっていて。
でも、安心して下さい。
会話は少ないかもしれませんが、大好きで感謝していることは間違いないです。
息子さんに代わって伝えます。
いつも支えてくれてありがとうございます。」
ふと感謝を口にした瞬間、いつも言えなかった想いが言葉になったことで、ジーンとなった。
「ありがとう。こうやって、改まって息子に『ありがとう』を伝えられると
照れ臭いわね。
今日は、息子の大好物のハンバーグにしようかしら。」
そうやって、２人して最高の笑顔になっていたんだ。
セミナーの帰り際、
「あなたの隣になれたことが幸運でした」と言われた。
普段から支えてもらっている人には、感謝を伝えづらい。
「家族」「恋人」「親友」
友人や知り合いには、簡単に「ありがとう」と伝えられるのにね。
「ありがとう」
たった５文字なのにね。
伝えようとすると、口が縫い付けられているみたいだ。
言葉に伝えられない時は、行動で伝えてみませんか？
いつもより１ミリだけ、感謝を行動にしてみよう。
「お母さんのお味噌汁飲みたいな」
たったこれだけでも、「ありがとう」は伝わる。
「湿布安く売っていたから」
たったこれだけでも、「ありがとう」は伝わる。
たった１ミリあなたが寄り添うだけで、心が通じ合える。
「いつもお仕事ご苦労様、今日は疲れが少しでもとれるように
ヒノキの湯にしたよ」
「今日の料理美味しいな。月１この料理を作ってくれたら、嬉しいな」
少し考えるだけで、笑顔が溢れるのにね。
親の本音を気づかせてくれたあなた、本当にありがとう。
どうでもいい話題を見つけては、親と話すようになりました。
いつもあなたに支えられています。
…古山有則
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いつもあなたに支えられております。
以上です。
古山有則
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