本日、紹介する本はこちらです。
サンクチュアリ出版/ノーマコネットマレック/最後だとわかっていたなら
今回は、本書に記載された次の言葉について、話していきます。
●「あなたが眠りにつくのを見るのが最後だとわかっていたら」
●「わたしを常に苦しめたのは、後悔だった」
本書の帯に
「もし、明日が来ないとしたら、わたしは今日、どんなにあなたを愛しているか伝えたい」
と書かれている。
わたしは、この言葉に触れたとき、
「自分の中で、明日がくることが当たり前だと思っていないか」
と自問自答をした。
気づくと、開いていた手は、固く結ばれていた。
本書は、９.11の同時多発テロの後に話題となった詩だ。
最後まで、お付き合い下さい。
あなたが眠りにつくのを見るのが最後だとわかっていたら
本書P.1(ページ数が振られていないので、数え方によっては違うかもしれません)
「あなたが眠りにつくのを見るのが最後だとわかっていたら
わたしはもっとちゃんとカバーをかけて神様にその魂を守ってくださるように祈っただろう」
本書を開いて早々、度肝を抜かれた。
私の大好きな人が、眠りにつくのを見るのが最後だとわかっていたら、
私はどうするのだろうか。
声を立てずに、睡眠の邪魔をしないように、泣くだろう。
私が思いつくことはなんでもやるに違いない。
神様にお願いすることも何回でもする。
私にできることがあれば、全部でもしようと思った。
でも、そう言いながら、私たちは、「最後は来ないものだと思い込んでいる」とも思った。
また当たり前のように、明日会える。
喧嘩しても、明日学校で会える。
震災を通して、明日がくるのは当たり前じゃないことを私たちは学んだはずだ。
私は、危機感が足りない。
震災で、学んだことをすっかり風化させていたようだ。
違うだろ。
今後の人生は何が起こるか全くわからない。
しかし、それに備えることも同時に私たちはできる。
今後、震災や地震が起こることは
私にはコントロールすることが一切できない。
ただ、できることはいくらでもあると思う。
震災なんか来なければいい。
でも、来た時に、
自分の命を助けることができるように、
愛している人を助けることができるように、
１人でも多くの人を助けることができるように。
悲しい顔を作り出さないために、今できることはいくらでもあるはずだ。
わたしを常に苦しめたのは、後悔だった
本書P.49
「しかし、姉を天に送った後、わたしを常に苦しめたのは、後悔だった。」
「後悔は絶対したくない」
と全ての人は口を揃える。
しかし、後悔してしまう人がいるのは事実だ。
後悔は、準備不足によって作られていると思う。
ここまでやってダメだったら言い訳できないと思うくらいに、やらないと
ダメだった時に
言い訳が出る。
「あの時、もっとやっておけばよかった」
そのあの時って、
まさに「今」なんじゃないかと思うんだ。
できなかった言い訳は、簡単にできる。
でも、本当に達成したいんだろ？
本当に、目標をクリアした景色を見たいんだろ？
だとしたら、私たちにすることって、
言い訳ができなくなるまで、精一杯準備することだけなんじゃないかな。
最後に
本書は、文字が圧倒的に少ない。
文字数だけだとしたら、１５分もあればお釣りが出てくる。
しかし、
言葉の重みを感じながら読み進めていくと、次のページに手をかけることは難しい。
自分の家族、恋人、友人…。
あなたの愛する人を思い浮かべながら、本書を読む進めてほしい。
鳥肌がどうも全く落ち着いてくれない。
愛する人をもっと愛するために
是非本書を読んで頂きたい。
「言葉」の重みが増すことをお約束する。
今回は以上です。
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古山有則
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